みんな大好きバトニング
ナイフや鉈で、太い薪を燃えやすいように細く割っていく「小割り」は、焚き火や薪ストーブの種火を大きく育てる上で、欠かせない作業です。
小割りと言えば、いちばんポピュラーな方法が、ナイフや鉈を使った「バトニング」。
キャンプ場で「コン!カン!コン!」という音が聞こえてくれば、どこかで誰かがバトニングをしています。
このバトニング、刃物を硬い薪の頭にしっかり食い込ませるためには、重めの薪で叩く必要があります。
ところが、ここにちょっとした落とし穴が。重い薪は、太い上に角ばっていて、とても握りにくいのです。
かと言って、細くて軽い薪では、何度叩いても刃が薪に刺さってくれません。
そこで、考えました。
「握るところは細く、でも全体の重量はそこそこ重く、それでいて全長が短い。そういう棒があれば、バトニングがはかどるんじゃないか?」
そんな仮説を元に、自分たちで作ってみたのが、バトニングマレットです。
(マレットとは英語で木槌(きづち)のこと)
サクサク割れて、もう薪には戻れない身体に!
1.グリップは細く、ヘッドは大きく。
少ない力でしっかり握って振れる木の棒の代表と言えば、野球のバット。
バトニングマレットは、バットと同じように握る部分が細いので、太くて角ばっている薪を握るより、遥かに小さな握力で振り回せます。
材質はオークで、木質が緻密で重量もあり、短いのに薪がパカパカ割れる道具になりました。
2.四角い理由:その1 点ではなく、面で叩く。
バトニングでは、ナイフの刃がある程度薪に食い込むと、後半は、薪から飛び出した先端部分を叩いていくことになります。
ところが、叩く木材が丸い断面だと、ナイフの先端にしか打撃が加えられません。こんなことを繰り返していると、ナイフが傷みます。
そこで、ナイフから飛び出た刃の峰を確実に面で叩けるように、打撃部は角断面になっています。
3.四角い理由:その2 正方形の断面で、四倍長持ち。
バトニングマレットが叩く相手は金属ですので、使えば使うほど棒は削れていきます。
それを見越して、バトニングマレットは断面形状を正方形にし、くるくる回しながら4つの面を使えるようにしました。
数年使って痩せ細ったら、最後は焚き付けとしてお使いいただけます。最後まで無駄になりません。
スペック詳細
重量:約500g
全長:25cm
素材:オーク